Tasteless Blog

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塩だれが大人気

9月 10th, 2014


 編集長殿
 警察が俺を捕まえたという話をずっと聞かされているが、当の俺自身がこうして平穏無事でいるのは、どうしたわけなんだい。犯人の逮捕は時間の問題なんだって? 奴等の賢さには、全く笑ってしまう。”皮エプロン”の冗談には、もうちょいで笑い死にするところだったよ。
 俺は売女どもに恨みがあるんだ。逮捕されるまで、奴らを切り裂くのを止めないぞ。対した芸術品だっただろう、この間の仕事は。御婦人に、一声の悲鳴もあげさせなかった。
 警察のボンクラどもが、どうやって俺を捕まえるのか。俺は、楽しんで作業をさせてもらっている。好きなんだね、根っから。またやるつもりだ。諸君ももうすぐ、俺のしでかすささやかなお遊びのことを耳にするだろう。
 俺は前の仕事の時に、こういう手紙にピッタリの例の赤い液体をジンジャー・ビールの瓶に保存しておいたのだが、時間が経ったら糊みたいに固まっちまって、もう使えやしない。だから赤インクで間に合わせている。様になっているといいんだが、へっ! へっ!
 次の仕事では、御婦人の耳を削いで、警察に送ってあげるつもりだ。なあに、つまらない冗談さ。この手紙は、それまで取っておくがいい。俺の仕事がすんだら、公けにするんだ。俺のナイフは、立派で切れ味もいい。チャンスさえあれば、きっちりとし遂げてみせる。
 じゃあ、よろしく。
                   敬具
          ジャック・ザ・リッパー
 もう俺の呼び名のことで、気を遣わないでくれ。この手紙を出すのは、今ペンに付いている赤インクを使い切ってからにしよう。ちくしょう。ついてねえ。俺が医者なんだって? へっ! へっ!

 (スティーブ=ジョーンズ著・友成純一訳『恐怖の都・ロンドン』より)
 
 


 やあ、ボス
警察はおれを捕まえたようなことをぬかしているが、まだ皆目分かっちゃいねえ。したり顔して目星はついたなんぞはお笑い草さ。レザー・エプロンが犯人だなんてのは悪い冗談だ。おれは売春婦が大嫌いで、お縄になるまで切り裂くつもりさ。この前の殺しは大仕事だった。レディにゃ金切り声ひとつあげさせなかったからな。捕まえられるものならやってみな。おれはこの仕事に惚れこんでいるんだ。またやるぜ。おれの面白い遊びを耳にするのもじきのことさ。この前の仕事について書こうと、赤い血をジンジャー・ビールの瓶にとっておいたんだが、膠みたいにねばねばして使いものにならない。赤インクも乙なもんだろう、ハッハッハ。お次はレディの耳を切り取って、警察の旦那方のお楽しみに送るからな。この手紙をとっておいて、おれが次の仕事をしたら、世間に知らせてくれ。おれのナイフは切れ味抜群でね、チャンスがあればすぐにでも取りかかりたいよ。じゃあな。
          あんたの親愛なる切り裂きジャック
これがおれのあだ名さ。
 赤インクの乾かないうちに、この手紙をポストに投げ込んだのは悪いことしたな。残念ながらまだ捕まらんよ。このおれが医者だとはな。ハッハッハ。

 (仁賀克雄著『切り裂きジャック 闇に消えた殺人鬼の新事実』より)
 


 ボスさんへ
 警察はおれを捕まえたそうだけど、おれをやっつけようなんて10年早いってもんだ。えらそうな顔をして捜査は順調だとはよく言った、笑ったよ。レザー・エプロン云々にはもう爆笑。こっちは売女に恨みがあってね、恨みを晴らすまで切り裂きをやめるわけにはいかないんだ。このあいだの仕事はみごとだったろ? 悲鳴ひとつあげさせなかったんだから。さて、どうやっておれを捕まえるのかな? この仕事が気に入ってんだ、またやりたいよ。じきに、おれがまた楽しんだってニュースを聞かせてやるよ。インク代わりになるかと思って、このあいだ、真っ赤なところをもらってきたんだ。ジンジャー・ビールの瓶に入れておいたら、どろっとしちまって、使いものになりゃしない。赤インクでかんべんしてくれ、ハ、ハ、ハ。次の仕事のときには、ご婦人がたの耳を切って、警察のおえらがたに送ってやるよ、たのしみだろ? この手紙はしまっておいて、おれがもうひと仕事したあとで、でーんと発表するんだな。ナイフはぴかぴか、すぐにでもやりたいよ、チャンスがあればな。じゃあな。
          切り裂きジャックより(ペンネームでかまわないよな)
 両手の赤インクをろくに拭いもしないで、投函しようなんておれもドジだ。ちくしょうめ。まだまだだな。今度はおれが医者だって? ハ、ハ、ハ。

 (スティーブン=ナイト著・太田龍訳『切り裂きジャック最終結論』より)
 


親愛なる警察サ ツ旦那ボ ス
 警察が俺を捕まえたという噂を何度も聞いたが、今になっても俺のことがわからないんだな。警察のやつらがしたり顔に、操作が軌道にのってるなんていうのを聞いて、俺は笑っちまったよ。皮エプロンヽ ヽ ヽ ヽ ヽなどという冗談には吹きだしたぜ。俺は売女どもに恨みがあるのだ。パクられるまでは止めはしないからな。この前は大仕事だったぜ。女に悲鳴をあげる間も与えなかった。俺を捕まえられるわけがねえだろ。俺は好きでやってるんだ。またやる気でいるぜ。近いうちに俺の一風変わったお遊びをお目にかけるとしよう。こないだのことを書きつけるのに、おあつらえむきの赤いやつをジンジャー・エールの瓶に入れて用意してはいたんだが、にかわみたいにねばついて使いものにならないのだ。赤インキでも悪くはなかろう。ハッハッハ。この次は女の耳を切りとって、お楽しみにそちらへ送ってやるからな。この手紙は保管しておいて、俺がもうちっと仕事をしてから公表しろ。俺のナイフは切れ味がよい。チャンスさえあればすぐにも仕事にとりかかりたいものだ。それではこれにて。敬具
          切裂きジャック
追伸 俺のとっておきの名前を使ったぜ。赤インキのついた手を洗わないまんまで投函して悪かったな。俺が医者だなどというのは迷惑だぜ、ハッハッハ。

 (ドナルド=ランベロー著・宮祐二訳『十人の切裂きジャック』より)
 


 当局の旦那方へ
 俺様がこのところずうっと噂に聞いていることには、警察はすでに俺様を捕まえたとかぬかしよる。だが、俺様の目星すらまだついていないではないか。噴飯物だな、連中が小利口顔し た り がおしてこの俺様を捕まえるのも時間の問題だとかほざくのを聞くと。革エプロンの奴が真犯人 ほんぼし だとか、冗談も休みやすみ言ってくれ。
 俺様は売春婦どもに恨みがあるのさ。だから奴らを切り裂くのは断じて止めん。この身朽ちるまでな。実に見事なもんだったろう、せんだっての俺様のお手並みは。御売春婦お ね え さんには金切り声ひとつあげさせなかったからなぁ。こんな立派な惨殺こ ろしの腕前の俺様を、一体全体どうやってポリ公たちは捕まえるのかねぇ。俺様はねぇ、あの切り裂きの成果に御満悦なのさ。また殺りてえよ。間もなく諸君は、俺様の消息と、同時に俺様の道楽のささやかながら新趣向あ ら ての妙手を耳にすることだろうよ。
 せんだっての切り裂きお楽しみ最中に、俺様は売春婦 や  つ の赤い血をジンジャービールの瓶に溜めこんだ。ほかでもない血のインクで諸君にお手紙を書こうと思いましてな。ところが、そいつはニカワみたいにくっつきやがって、とてもつかいもんにならんわ。諸君に出す手紙は、赤インクで書くのがふさわしいよ。ハハハァ!
 次なる俺様の切り裂きには、必ず御売春婦お ね え さんの両耳をちょん切って、ポリさんたちに必ず送ってやろう。それというのも、ほかでもない、そいつを送れば、皆さんは忙しく”はしゃぎ”まわるんじゃござんせんか。
 この手紙は、次なる俺様のちょいとした切り裂きをするまで、公表しないで伏せておき給え。なぁに、俺様が切り裂きを終えたら、すぐに公開し給え。すぐにとりかかるってことよ。格好の売春婦あ い てを見つけ次第な。何しろ俺様のナイフときたひにゃ、切れ味がいいもんでなぁ。じゃ、諸君の御多幸を祈るぜ。
          切り裂きジャックより
 気にしないでくれよ、俺様があだ名をつかったことを。他意はないよ。それにしても不本意なことは、赤い血のインクで書き送れないうちに、この手紙を投函するなんて。全くこの俺様としたことが、ドジなこの両手を呪うよ。
 ついてなかったよ、だがな、今じゃ世間で噂してるじゃないか、俺様が医者だって、ハハハァ。医者ならできるさ、血のインクも。

 (益子政史著『ロンドン悪の系譜 スコットランド・ヤード』より)
 

 
ここしばらく翻訳について悩んでいたので、切り裂きジャック研究書を本棚から引っ張り出し、犯人が書いたと称する手紙の和訳を読み比べておりました。そしてそれらのうちのいくつかをここに引用しました。
ちなみに、英語の原文は以下の通りです。
 


Dear Boss,
I keep on hearing the police have caught me but they wont fix me just yet. I have laughed when they look so clever and talk about being on the right track. That joke about Leather Apron gave me real fits. I am down on whores and I shant quit ripping them till I do get buckled. Grand work the last job was. I gave the lady no time to squeal. How can they catch me now. I love my work and want to start again. You will soon hear of me with my funny little games. I saved some of the proper red stuff in a ginger beer bottle over the last job to write with but it went thick like glue and I cant use it. Red ink is fit enough I hope ha. ha. The next job I do I shall clip the ladys ears off and send to the police officers just for jolly wouldn’t you. Keep this letter back till I do a bit more work, then give it out straight. My knife’s so nice and sharp I want to get to work right away if I get a chance. Good Luck.
 
Yours truly
Jack the Ripper
 
Dont mind me giving the trade name
 
PS Wasnt good enough to post this before I got all the red ink off my hands curse it No luck yet. They say I’m a doctor now. ha ha

 

結局悩みは解決していませんが、久し振りにジャック本を読むのは楽しかったです。殺人事件を面白がるとか不謹慎だとは思いますが、「事実は小説より奇なり」を地で行くような展開とか当時の時代背景とか、やっぱり興味深いんですよ。サイトの方は長らく放置かましているとはいえ、二十年来切り裂きジャックは私にとって重要なものです。
ルイージが不遇だとかコクッパの出番がないとかいったことにうんざりしてマリオシリーズから距離を置いていた私がその頃ハマっていた格闘ゲーム、ワーヒーことワールドヒーローズシリーズの(当時の)最新作『ワールドヒーローズ2JET』の新キャラとして切り裂きジャックが登場していたことから興味を覚え、さらに書店で偶然手に取った『恐怖の都・ロンドン』に書かれていた史実の切り裂きジャック事件があまりにも印象的だったため、事件に関する本をもっと探したり自分なりに小説化してみたりするなど、それはそれは入れ込んでいたものです。その後もも切り裂きジャックツアーに参加するべくロンドンに飛ぶなど興味は持続しています、っていうかまた行きたい。いろいろ心残りがあるから……。
 


十年前に撮影したパブ・テンベルズ。切り裂きジャックの犠牲者も利用していたという噂の店で、一時期ジャック=ザ=リッパーという店名だったこともあります。旧店名に戻った後も壁に犠牲者リストが掲げられていたり切り裂きジャックグッズがお土産に売られていたりしたそうですが、私が訪れたときにはすでに切り裂きジャック関連物は撤去されてしまっていました。事前に本で読んで楽しみにしていたので残念でした。それでもやっぱりもう一度行きたい、今度はもう少しゆっくりしたい。
 

……と、タイムリーなことに、切り裂きジャックの4人目の被害者とされるキャサリン=エドウズの現場に残されていたというショールから採取したDNAが、それぞれキャサリンとジャックの容疑者の血縁者の子孫のものと一致したというニュースがありました。
英語記事
↑の日本語訳(若干簡略化)
切り裂きジャックの容疑者とされた人物は百名以上に上るそうですが、今回の調査によれば切り裂きジャックとはユダヤ系ポーランド人の理髪師アーロン=コスミンスキなる男だということです。
コスミンスキの名は犯罪捜査部長を務めたロバート=アンダーソンやメルヴィル=マクノートンが容疑者の一人として示唆していました。マクノートンの手記『マクノートン=メモランダ』に曰く、「第2容疑者コスミンスキ。殺人が行われた地域の中心部に住んでいたユダヤ系ポーランド人。長年孤独な悪徳に耽溺したため狂気に陥った(訳注:「孤独な悪徳」とはマスターベーションの婉曲表現。当時マスターベーションは狂気をもたらすとされた)。女性に対する非常な憎悪と強い殺人性向を持っていた。1889年3月頃に精神病院に収容された(そして今もそこにいると私は信じている)。この男はマイター=スクエア(訳注:キャサリン=エドウズの死体発見現場)近くでシティ警察のパトロール巡査に目撃された人物によく似ていた」とあります。巡査に目撃された人物とはコスミンスキその人で、切り裂きジャックだったのでしょうか? もっとも、マクノートンは彼が手記において第1容疑者として名指したM.J.ドルイットを本星と見ていました。
また、彼の精神異常証明に際しては「通りを徘徊し、溝からパンくずを拾って食べ、水道の蛇口から水を飲み、他人の世話になることを拒絶した。ナイフを持ち彼の妹の生命を脅かした。非常に不潔で入浴を拒否している。長年いかなる職にも就こうとしていない」と記録されています。理髪師だったという話と食い違うようですが、理髪師だったというのが本当ならどんな働きぶりだったのか。狂気が激しくなるにつれ仕事もできなくなっていったのか。
 

今回のニュースについて私は、件のショールとそこから採取されたDNAは有力な手がかりではあるでしょうが決定的証拠とするにはいささか弱いかと思います。ショールにキャサリン=エドウズの血液とアーロン=コスミンスキの精液が検出されたからといって、他の事件にもコスミンスキが関与していたかどうかは判りません。切り裂きジャックの被害者は5人だというのが現在の定説ではありますが、本当にそうだったと証明されている訳ではありません。コスミンスキは模倣犯だったかもしれないのです。またコスミンスキの精液とされるものが事件のまさにそのときに付着したということまでは断言できないだろうし、ショールがこれまであまり言及されていなかったことも気になります。
しかし、以前から切り裂きジャックの正体は名士やセレブの類ではなく、市井の目立たないが異常性を秘めた男であったろうと考えていたので、コスミンスキが切り裂きジャックというのはあり得ることではあるとも思います。当時から怪しまれていた人物が結局真犯人だったというのは、正直ガッカリというか拍子抜けというかなところでもありますが。
 

ところで、これで切り裂きジャックをネタにした作品が作りづらくなったという声もちらほら上がっていますが、私としては、フィクションにおける切り裂きジャックはこれまで通りの扱いでかまわないと思います。コスミンスキを切り裂きジャックとした作品を作るのもいいし、別の正体を用意してもいいんじゃないでしょうか。
人々の想像力が生み出し、百年以上の歳月をかけて育て上げた「切り裂きジャック」は、もはや実際の事件には収まりきらない存在になっているのだから。
 

そもそも、この事件を21世紀の今なお話題となるほどのものにした切り裂きジャックという名前。それはこの記事の冒頭に引いた手紙が新聞に掲載されたことによって一躍有名になった訳ですが、手紙の主は実際には犯人自身ではなかったかもしれません。巷で話題の事件に便乗した悪戯だとする見方も強いのです。警察や世間を嘲るようなメッセージを発する自己顕示欲が強い連続殺人者もいますが、1888年のロンドンで売春婦殺しに励んでいた人物もそうだったかは定かではありません。
それにしても、「Jack the Ripper」。なんて印象的でキャッチーな名前でしょう。命名者が犯人自身であれ他の誰かであれ、実に相応しい名を思いついたものだと思います。切り裂きジャックという日本語訳もまた上手いですね。この事件が日本で初めて紹介されたのは牧逸馬の「女肉を料理する男」だそうですが、その中では「斬裂人リッパアのジャック」「斬り裂くジャック」と呼ばれています。「切り裂きジャック」という形に落ち着いたのは一体いつ頃なんでしょうか?
 

ここからは余談……さっそく「誰かアーロン=コスミンスキのコスプレやってみませんか」とか言ってる人がいましたが、実践したとして「あ、あれはアーロン=コスミンスキ!」と判る人がどれだけいるんでしょうか? もしも私がコスプレするならコスミンスキもいいけど、シルクハットをかぶりインバネスをまとい、ナイフを手にした紳士――という、ステレオタイプな「切り裂きジャック(イメージ)」をやってみたいですね。ベタベタなのがいいんです。
余談その2。コクッパと関係ないところで「ルドウィッグ」表記を見かけると一瞬ドキリとしますね。いや、『十人の切裂きジャック』の「容疑者たち」の章の「ペダチェンコ医師」の項に”ルドウィッグ・ザコウスキー”なる名前が出てきて……。そして切り裂きジャック事件とルドウィッグといえば、一時犯人かと疑われたドイツ人理髪師チャールズ=ルドウィッグという人もいました。彼が拘留されている間に、一晩のうちにエリザベス=ストライドとキャサリン=エドウズの2人が殺された二重殺人事件が起こったため、彼は犯人ではないとされたのですが、ところで彼の家主はヨハネスという人だそうなのでラヨシュ=ヤンチとしてはなんだか妙な気分です。
 

今日届いた本ですが、こうして並べてみるとなんだか色々と対照的な感じがしますね。

左のはミシュテカ-プエブラの考古学・美術に関する本で、右のはPRIMAのニューマリU攻略本です。
いずれもまだパラパラめくってみただけでちゃんと読めてはいませんが(こんなのばっかりだよな……)、「けちった金額は今にして思えば微々たるものだった」に書いた翼ある蛇、「9の洞窟の風」である蛇の体に鳥の頭と翼を持った生き物の図像を見つけて興奮しました。

それから、ニカラグアからコスタリカにかけて興ったニコヤ文化の土器に見る中央メキシコの影響について書かれた記事もあって、これまた昂ります。これを読んでからBLAMに行けばもっと楽しくなりそう。
ニューマリU攻略本の方ですが、コクッパの名前がファーストネームのみの記載になっていて悲しかったです。アメリカ任天堂のニューマリU公式サイトではルドウィッグが「Ludwig Von Koopa」とフルネームで呼ばれていたので、設定自体がなくなった訳ではないでしょうけど。
でもコクッパ絵が大きく使われているのはこれまでのPRIMAの攻略本同様で、そこは嬉しいです。

私の誕生日やサイトに宛ててメッセージを下さった方々、どうもありがとうございます! 返信OKの方もNGの方もありがとうございます!
拍手返信はこの記事の後半にありますので、よろしければどうぞ。

Amazon.comに『ヴィンドボネンシス絵文書』の古本が1点あったので「高いなー、でもやっぱり買っとくかなー」と思いカートに入れようとしましたが、よく見ると日本からは購入できないようでした。悔しいので、『魔界帝国』と『SUPER MARIO WORLD』アニメのDVDを買うことにしました。
っていうか、『バチカンA絵文書』の訳と解説が欲しいです。日本語でなんて贅沢は言いませんが、せめて英語で……スペイン語とかイタリア語とか無理! ……あ、それと『ボルボニクス絵文書』のも欲しいです。それから(以下略)。
それとは別件で、前々から気になりつつも「王の伝承メインっぽいから神話成分は薄そうだなー……」と迷っていた『ボドリー絵文書』を先日ついに注文してしまったんですが、今日届きました。写真が綺麗だし説明も詳しそうで楽しみです。まぁ基本は積ん読でふと思い立ったときにパラパラめくるといういつものパターンになりそうですが。とりあえずざっと見たけれど、ミシュテカの言葉なんていよいよ馴染みが無くて不思議な感じ。いやナワトル語もさっぱり解ってませんけどね。しかし、ナワトル語は「tl」は別ですが他は日本人にも分かりやすい音が多くてよかったと改めて思いました。発音的にはマヤの方もキツいですよね。そうそう、言葉というか文字というか絵文字ですが、ミシュテカでは町とか場所とかを表すのにフリーズ(天井のすぐ下の壁の帯状装飾)を描くんですね。アステカだと山ですかねこういう場合。違いが面白いです。

<拍手返信>
(さらに…)

頭の中のご飯粒

6月 28th, 2011

『るろうに剣心』実写映画化されるんですね、それで剣心役は佐藤健なんですね。
『るろ剣』は好きな漫画なんで楽しみです。原作のどの辺の話をやるんでしょう? 久し振りに読み返したくなってきたなぁ……って、この間届いた『フェイェルヴァリー=メイヤー絵文書』『バチカンB絵文書』『ドレスデン絵文書』の解説書とか全然手つかずなんですけど。いやそれよりサイトの方が滞ってるのに何を言うか。
余談ですが、今回購入した絵文書解説書はどれも古いものの復刻で、それはいいんですけど古い本をスキャンしたものをそのまま印刷してるようで画質が悪くて(その辺のコピー機で刷ったみたいな感じで、余計なハーフトーンのドットがあったりグレースケール部分がかすれまくってたり)長いこと見続けていると地味にストレスが溜まりそうです。そうでなくても私英語は苦手だしスペイン語は出来ないし。

ふと思い立って積読の本の山から久し振りにスーザン=ギレスピーの『The Aztec Kings』を手に取り、パッと開いたページをザッと読んでみたんですが、やべぇえええええ面白ぇえええええ!
……あー、『絵によるメキシコ人の歴史』設定の「赤のテスカトリポカ(長男)=カマシュトリ/ミシュコアトル・黒のテスカトリポカ(次男)=「テスカトリポカ」・白のテスカトリポカ(三男)=ケツァルコアトル・青のテスカトリポカ(四男)=ウィツィロポチトリ」という序列および各色のテスカトリポカと同一視された神をトピルツィン=ケツァルコアトルを基準にして見てみるという発想はなかったけれど、言われてみればなるほどと思ったりウィツィロポチトリが生まれてから600年ほどの間は骨だけで肉も皮もなかったというのもそういうことだろうかと思ったりじゃあトピルツィン=ケツァルコアトル云々を抜きにした4色テスカトリポカのそもそもの意味するところはなんだったんだろう(ウィツィロポチトリはお呼びでない『ボルジア絵文書』とかにも4色のテスカトリポカはいるんで)と思ったりその中でも本体とされる黒のテスカトリポカはさておきそれに次いでよく見かけるのが赤のテスカトリポカなのは何故だろうと思ったり。いやぁテンション上がるわ。あ、トピルツィン=ケツァルコアトルを基準に見るとどうなるのかというと、「カマシュトリ/ミシュコアトル=ケツァルコアトルの父・「テスカトリポカ」=ケツァルコアトルの同時代の敵対者・ウィツィロポチトリ=(トルテカの)次の時代に属するもの」ということになるらしいです。そういえば『絵による』はケツァルコアトルとウィツィロポチトリが協働して神々を創造したりしてるし、メキシコ中央高原にやってきたメシーカ人が自分たちの守護神のウィツィロポチトリをかつてこの地に栄えたトルテカの神聖な指導者ケツァルコアトルに並ぶ存在にしたかったという意図が感じられる文書だなぁと改めて感じました。
それから、「ウェマク」についてももっと知りたくなりました。いやぁ今回もちょっとしか読んでないんでアレなんですけど、とりあえず「ウェマク=ケツァルコアトルの別名」と単純に言い切れるものじゃなさそうだということは判りました。以前にも『Historia de Tlaxcala』には「テスカトリポカ=ウェマク」の名があったというようなことを書きましたが、『The Aztec Kings』によればウェマクはトピルツィン=ケツァルコアトルの第三の同等者ということのようです。ドゥランの『ヌエバ=エスパーニャ誌』所収の「ウェマクは妖術師テスカトリポカとケツァルコアトルの残酷な計略によってトランを去るよう強いられた」というエピソードを思い出した(ギレスピーの件の本でも触れられてますが)けれど、「ウェマクはトピルツィン=ケツァルコアトルの第三の同等者」という考え方、トピルツィン=ケツァルコアトル・テスカトリポカ・ウェマクの三者はそれぞれ同等であり対立するもの・対比されるものであるという考え方はなるほどありだなぁ……と思いましたが、いかがでしょう?
ああそうそう、『フィレンツェ絵文書・第3書』バージョンのケツァルコアトルがトゥーラ(トラン)を去る話に出てくる三人の妖術師の名はそれぞれテスカトリポカ・ウィツィロポチトリ・トラカウェパンですが、トラカウェパンとはウィツィロポチトリの別名でありまたモテクソマ2世の息子の名でもあるということもこの本に書かれていて、またいろいろ考えてしまいます。楽しいです。
あ、『メキシコの歴史』バージョンのトピルツィン=ケツァルコアトルがトランを去らねばならなくなった理由は、彼が雨をコントロールするのに用いていたとトルテカ人が信じていた鏡をテスカトリポカに盗まれたからってことになってるのか、この理由ってバージョン違いはどれだけあるんだろう? この本によれば『Relación de la Genealogía』や『Origen de los Mexicanos』ではテスカトリポカとウィツィロポチトリが要求する人身供儀を拒絶したためとなっているそうですが、少なくともウィツィロポチトリが出てくる辺りは後付けですよね(ちなみにこれら2つの文書はいずれもスペイン人の手になるもの)。ああもっとじっくり読みたい! それはそうと描きかけのアレとか調べてる途中のアレとかはどうする気だ約翰!

カカオの主な効用は、それからチョコラーテというおかしげな飲物を作ることである。これは、あの地方で愛好される奇妙きてれつなしろもので、慣れていない人の中には、見ただけで吐き気をもよおす人がいる。なにしろ上に泡が浮き、糞かすのようなものが煮えたぎっているのだから、よほど念を押さない限り、安心して飲めない。だが、結局は愛好される飲物で、インディオでもエスパニャ人でも、自分の土地を通る主人たちに、これを捧げる。また、この地方に慣れたエスパニャ人の女性たちは、この黒いチョコラーテが死ぬほど好きなのである。このチョコラーテは、いろいろなやり方で、温度を変え、熱くしたり、冷たくしたり、温くしたりして作るそうだ。香料や、たくさんのチリを入れるのもふつうだし、粉状に練ったりもするが、これは胸の病に効くし、胃にもよく、カタルの薬でもある。しかしいろいろ効能書きをならべても、実際右のようなことを聞いて育たなかった人には、飲む気はおこらぬ。(アコスタ『新世界自然文化史』より)
上に引いた文章は1590年に刊行されたものですが、昔からチョコレートは特に女性に愛好されるものだったんですね。ことによると、日本でバレンタインデーに便乗したのはチョコレート業界だったというのにも、その辺が関係しているのかも。いや、甘くて綺麗なお菓子なんて、そりゃ男性でも好きな人は多いでしょうが、普通は女性の方がよりそういうものを好むと考えられてますよね。男性への贈り物と言いつつ、女性が興味を持ちそうなものを売り込むというのが……実際、女友達や自分のためにもチョコを買う女性も多いですし。かく言う私も、この時期はいろいろな種類のチョコが売られているので楽しみです。
もっとも、これ↓はバレンタイン関係なく、単にチョコが好きだからと買ってみたものです。

「コルテス80%」。スペイン王室御用達のショコラテリア・カカオサンパカが販売しているチョコレートドリンクです。マグカップが中身に対して激しく不適切ですが、気にしないでください。「アステカ時代のレシピを彷彿とさせる」と商品説明にありましたが、そんなアイテムにコルテスの名を冠するとは、さすがスペインと言うべきなのか。
お味もさすがです。カカオ80%のビターチョコに隠し味のスパイス入りで、濃厚だけど甘すぎず飲みやすいです。もっとも、かなり濃厚なので、普通のココアの方が慣れているという人は牛乳に対してチョコフレークの割合を減らした方がいいでしょう。規定の分量で作ったものは「とろっ」というか「どろっ」というか、とにかく濃いので。私の場合は、特に疲れたときなどに濃い目のホットチョコレートを飲むと元気になれる気がするので、たまにこういうのが欲しくなるという感じでしょうか。そんなにしょっちゅう飲むものではない気がします。で、たまにだからこそいいものを、なんて。
同じお店の、かつて王だけが食べることのできた幻のカカオ”レアルクリオロ種カカオ”を使用したという「ショコヌスコ」もいつか食べてみたいです。表面にマヤ文字が書かれているのも素敵。4粒で1,890円だなんてお値段も素敵だけど。

ところで、冒頭で引用した『新大陸自然文化史』もそのうちの1冊ですが、あまりにも繰り返し繰り返し図書館で借り続けているため「これはもう買った方がよさそうだ」と思った本を先日4冊買いました。
アイリーン・ニコルソンの『マヤ・アステカの神話』もまたそのうちの1冊なんですが、しかしこの本もどれだけ信用していいものか悩ましいです。私の好みには合わないのでついつい厳しい目で見てしまうということは否定しませんが(しかし日本語で読めるメソアメリカ神話関係の本としてはやはり押さえておきたかったので購入した)、資料の引用元が明確にされていないことが多いのはそれを抜きにしても好ましくないと思います。元ネタが判るものでも引用の仕方がいささか不誠実な場合があるため、どうしても全体を懐疑的に見てしまいます。たとえば、ウェマクをすべてケツァルコアトルにまとめてしまっているようだとか、ケツァルコアトルがモグラとコヨーテと鷲と狐の助けを借りて父の骨を取り戻したというエピソードを紹介する際、ケツァルコアトルは彼の敵を生贄にして食べてしまったというその後の展開を意図的に省いているようだとか、どうもあちこちで引っかかるんですよ。また、「至高神はタタとネナを人間の組合わせとして送り、彼らに大きな木のなかに穴を作り、そのなかに隠れるようにと言った」とありますが、この話の元は『太陽の伝説』の「第四の太陽」のエピソードですよね。何故テスカトリポカの名を出さず至高神という語でぼかす必要があったんでしょうか? この本は全体的にケツァルコアトルを重視している(私のような者には「贔屓している」と感じられるほどに)んですが、その辺りと関係しているのかもと考えるのは邪推なのかそうではないのか。
こういうこともあるから、極力原典に近づきたいという欲求が抑えられないんですよね……私はあまりにも知識を持たなすぎる。
とまぁそんな訳で、この本に書かれているテスカトリポカがショチケツァルと恋に落ちた時に歌ったという歌の出典が何なのか知りたいです。『Historia de Tlaxcala』には書かれてないっぽいしなぁ……。

拍手を送ってくださる方々、ありがとうございます。励みにしております。

『Historia de Tlaxcala』のショチケツァルについての話ですが、いったん公開したもののもう一度読み返したらなんか勘違いしていたっぽいことが判ったので、訂正いたします。いやだから私スペイン語はできないんだってば。ならおとなしくしてろと言われそうですが、それはそれでできそうにありません。

『Historia de Tlaxcala』では、ショチケツァルがテスカトリポカに奪われた後にトラロックは新しい妻マトラルクエイエ(これはチャルチウトリクエのトラシュカラでの名前らしい)を迎えたという話に続いて、トラシュカラの雨の神キアウィステカトルとその妻ショチテカシワトルの名が出てきます。そしてこのショチテカシワトルは卑しさと貪欲さの女神と言われていますが、ショチテカシワトルとショチケツァルとを同じものと見なし、それからさらに不浄の女神トラソルテオトルをも同一視した結果が、『The Native Religions of Mexico and Peru』『Mythologies of Mexico and Peru』そしてそれらを参考文献として書かれた『メキシコの神話伝説』などに見られるような、本来『Historia de Tlaxcala』ではショチケツァルのものだったエピソードをトラソルテオトルのものとして紹介する記述だったのかと想像しました。
しかし、このショチケツァルをトラソルテオトルの別名とする見解は百数十年~数十年前のもので、現在ではこの2柱の女神たちは関連はあるけれども同一の存在とまでは言えないとされているようです。
なお、ショチテカシワトルとショチケツァルとの間にどれくらいの類似性・関連性があるのかは私には判りません。
それにしても、アステカ神話に関する資料があまりにも少ない日本では、いまだにショチケツァルをトラソルテオトルの別名とする説を時折見かけるのが……本当に、誰か『メキシコの神話伝説』に替わる本を出してくださいよ、そして普及させてくださいよ。
ところでしかし、実は私、『メキシコの神話伝説』は嫌いじゃないんですよね。批判しまくっといてこんなこと言うのもなんですけど。確かに不正確な箇所は多いんですが、資料不足を想像で補おうとして頑張りすぎてやらかしちゃったとか、読み物として面白いものにしようとしてついついやらかしちゃったとか、そんな事情が伺えるんで……。私が偉そうなことを言えるのは、単に80年の間に先人たちが蓄積してくれた研究成果やネットショッピングの充実のおかげってだけだし。それでも批判してしまうのは、今となっては内容が古びてしまっている部分があると指摘しておきたいとか、学術書を意図して編まれたものでは無いのに(かつての私のような)読者の方は学術書としての役割を期待してしまっているということを指摘しておきたいとか、そしてこの本に替わるものを出す人がいない現状に対していらだっているとか、そういったことが原因です。
話を戻しますが、貴重な花ことショチケツァルにもダーティなイメージはあるんですよね。『ヌエバ=エスパーニャ誌』でトゥーラの王ウェイマクを陥れるために妖術師が呼んだ娼婦の名がショチケツァルだったり、『テレリアーノ-レメンシス絵文書』では最初の女の罪だとか書かれていたり。余談ですがウェイマクで思い出しました、『Historia de Tlaxcala』にはテスカトリポカ-ウェマクという神がいるんですよね。ウェマクというとケツァルコアトル関係だと思ってたんですが、ここではテスカトリポカとくっついているのは何故なのか気になります。
そして『テレリアーノ-レメンシス』と言えば、ショチケツァルの次のページのコヨーテか何かの動物の着ぐるみを着たテスカトリポカの絵には悪魔が罪を犯す前のイヴを誘惑したとかいった説明が付されているけれど、これはどう見てもキリスト教的解釈によるものですよね。それでは、前に書いた(そしてその後調べられていない)テスカトリポカの罪とか今回の記事で触れたショチケツァルの罪とか、そういったものにはキリスト教の影響はあるのかないのか、あるとしたらどのようにあるのか……本当、何か1つ判ったと思ったらそれ以上に謎が増えていきますよ。面白いけど大変です。

昨日届いた仮面ライダーオーズのガタキリバとラトラーターの歌をリピート中。オーズの曲はOPもEDもかっこよくてノリがよくていいですね。作業中のBGMにもいい感じ。それにしても映司の人は歌がうまいなぁ。
 

今日は注文していた本が2冊届きました。

これはナワトル語-英語の辞書。以前購入した『An analytical dictionary of Nahuatl』は説明が詳しいのはよかったんですが収録語彙が少なかったので、もっとたくさんの語が載っている辞書も欲しくなり買いました。『An analytical~』とは見出しが異なっているところがあるので注意が必要です。

その辺にポンと放っておくとヤバそうな表紙のこの本を買ったのは、収録されている「Queer Nahuatl」という論文に興味を引かれたからです。もっとはっきり言うと、テスカトリポカがホモホモ言われている件について詳しく知りたかったからです。

<以下、腐女子話題>
(さらに…)

ピロンパン

1月 25th, 2011


『ボルジア絵文書』を参考に描いたテスカトリポカ-イツトラコリウキ-マクイルショチトル。妙に悪い顔になってしまいました。そしてやたらキモい。
ベースがテスカトリポカで、被り物がイツトラコリウキ、鼻飾りと口の周りの手の模様がマクイルショチトル、です。多分。
しかし、テスカトリポカとイツトラコリウキ、テスカトリポカとマクイルショチトルはそれぞれしばしば結びつきますけど、テスカトリポカ抜きでイツトラコリウキとマクイルショチトルが合わさることってあるんでしょうか? 『ボルジア絵文書』の別のページには、マクイルショチトルもその一員であるアウィアテテオの面々が「曲がった黒曜石のナイフ(イツトラコリウキの名が意味するところのもの)」らしき物を頭に着けている図もありますが、それは何を意味しているんでしょうか。
見れば見るほど訳がわからなくなる『ボルジア絵文書』……一応解説ページもあるけど、もっと詳しい説明を切に希望します。
マクイルショチトルと言えば、以前の記事にも書きましたが、『プリメーロス=メモリアーレス』に載っていた聖歌も気になってます。この聖歌は、私はきっちり訳してないんでごく大まかな理解ですけど、彼がそこから来たという花がまっすぐ立つ地(タモアンチャンのことらしい)に行ってトウモロコシの神センテオトルに答えるよう「我が祖母(「我らが祖母」を意味する名の地母神トシのことか)」とテスカトリポカに呼びかけているような内容のようです。豊穣を祈願するとかそんな感じでしょうか? ところでこの聖歌ではテスカトリポカは「tetzauteutl a notecujo」と呼ばれていて、英訳では「God of ill omen, my lord(凶兆の神、我が主)」となってるんですが、「tetzahuitl」という語は吉凶を問わない「前兆」という意味に取られることもあるそうです。ここではどちらがより適切なのか悩む……もっとも、原義は「尋常でない、突然恐怖心を起こさせる、超自然的な何か」といったものらしいので、ここでもやっぱり凶寄りに解釈する方がいいんでしょうか。なお、この語は『神々とのたたかい I』にも「ウィツィロポチトリは(中略)不吉な前兆であった」とあるように、ウィツィロポチトリを表わすのにも使われます(っていうか、むしろウィツィロポチトリの方がメインっぽい)。

駄目元で注文しなおした『フィレンツェ絵文書・第11書』が届きました。

これで『フィレンツェ絵文書』コンプリート! イェア!
アステカにハマった当初には「絵柄がヨーロッパ風であまりアステカっぽく無いからどうも興味が湧かんなぁ」とか思っていたのが、今となっては嘘みたいです。
それがどうしてこの有様なのかと言うと、カール・タウベの『アステカ・マヤの神話』にて「アステカ神話を研究するうえで最も重要となるのは、第1書、第3書および第7書である」とあったから、とりあえずその3冊は押さえておこうと考えるようになり購入、それから月々の祭り(っていうか生贄の儀式)についての解説がある第2書もやっぱり欲しいかなとなって購入、そしてこれだけあるならせっかくだから全巻そろえるか!となってしまって今に至る、という次第なんですが。

大型本が多くて置き場所に困るのは何ですが、こうしてみると結構壮観。ちなみに、左から『テレリアーノ-レメンシス絵文書』『フィレンツェ絵文書』×12『プリメーロス=メモリアーレス(対訳)』『プリメーロス=メモリアーレス(解説)』『メンドーサ絵文書』『コルテス以前のインディオの衣服(先スペイン期メソアメリカの服飾の研究書)』『ボルジア絵文書』『ズーチェ=ヌッタル絵文書』です。

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