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Archive for the ‘サイト’ category

チキンラーメン

8月 24th, 2013

『悪夢に夢を見るな』内「古代メソアメリカ」コーナーを「アステカ神話豆知識」としてリニューアルいたしました。
何をおいてもアステカ!という人も多いだろうなぁと思い、半ば独立したような扱いです。
「日本誤訳」も再開しました。ナナワツィンは太陽になる前と後とで性格が変わりすぎじゃないかという疑問の答えがついに明らかに?
 
これからしばらくの間は10月のビックリマンオンリーイベントに向けての作業が中心になるため、サイトやブログはあまり更新できないかもしれません。ご了承ください。

無茶振りサンバ

7月 2nd, 2013

すみません、『にじのまんなか』は今日で13周年を迎えますが、更新は間に合いそうにありません。

 

このところ忙しくてなかなか作品やブログに集中して取り組めず、ツイッターでちょっとしたネタを呟くぐらいがせいぜいでした。
17世紀のフランスで描かれたらしき本の挿絵のウィツィロポチトリがひどいっていうか日本もなんかすごいことになってるとか最終日に駆け込んだインカ展の話とかもしたいですが、今日は『にじのまんなか』13周年記念日ですから、マリオ関係の話をいたします。
昨日図書館で借りた児童向け学習漫画『チョコレートのひみつ』、なんか見たことある気がする絵だな、っていうか漫画は田川滋さん? この人マリオ4コマも描いてなかったっけ?
という訳で、本棚から『スーパーマリオ4コマまんが王国』を引っ張り出してみました。画風とか書き文字とかが似てるので多分同一人物だと思います。
それにしても、昔……まだコクッパが公式にクッパの子供だった頃の漫画を読むのは、楽しいけれどつらく悲しいことでもあります。
いやしかし、田川滋さんの「サウンドオブピーチ」(4コマまんが王国2巻収録。「サウンドオブミュージック」のパロディ)はコクッパファンにお勧め。コクッパがいっぱい! コクッパがかわいい!
マリオの4コマといえばエニックスの『4コママンガ劇場』が有名ですが、双葉社の『4コマまんが王国』もちょっと違うテイストで好きでした。『劇場』の方がよりゲームの世界観重視、『王国』の方はメタなネタもありだったり各作家独自の設定が多めだった印象があります。どちらも好きです。
……当サイトの「コクッパ親衛隊」全体的に直しが必要ですが、それだけになかなか手を付けられずにいます。けど、やっぱりネタはあるんだから書きたいです。かなりひどいネタもあるけど。まぁ「有名以下略」書いてるのと同じ奴だから……。
 

ところで、今日は私の誕生日でもあります。お祝いメッセージを下さった方々、どうもありがとうございます。
『にじのまんなか』開設日を管理人誕生日と同じにしたのは覚えやすい日にしようと思ったからですが、おかげで毎年誕生日前になると「まだ絵が描けねぇ……」と苦悩することになったのでした。7月2日はマリオの誕生日でもあるんですけどね(ハリウッド映画での設定)。
そして、「誕生酒」なるものがあることを知り、さっそく自分の誕生酒を作って飲んでみることにしました。
7月2日の誕生酒、「マリブサーフ」。

マリブ(ココナツリキュール)とブルーキュラソーとトニックウォーターで作る、トロピカルな海辺を連想させるようなカクテルです。
それと、これは「Happy birthday to me!」的な購入物、ハチドリとハートのリング。

普通にかわいいんですが、アステカマニアが装備するとなんか違う意味が発生しそうです。
 

アステカも! やってますよ!
……ようやく『悪夢に夢を見るな』トップ絵を新しくしました。
pixivの【ぴくテカ】企画にもテキスト付きで上げてあるので、よろしければそちらもどうぞ。

【ぴくテカ】テスカトリポカ by 約翰/Lajos Jancsi on pixiv


(ぴくテカの規約上、手足切断描写があるためR-18Gにしてあります。
pixivの閲覧制限を変更せずにご覧になるにはこちらからどうぞ。)
 

ひねくれ者かつ衒学者な約翰は、ついついマイナー気味なネタに走ってしまうのでした。という訳で、pixivで書いたことの補足を少し。
テスカトリポカがシトラリクエとシトララトナクの息子の一人(ケツァルコアトル・ウィツィロポチトリ・テスカトリポカ・ヨワルテクトリ・トラウィスカルパンテクトリの兄弟)という設定は『テレリアーノ=レメンシス絵文書』から取りました。『絵によるメキシコ人の歴史』版の赤のテスカトリポカ・黒のテスカトリポカ・ケツァルコアトル・ウィツィロポチトリの4兄弟という記述を否定するつもりはありません。こういう説もあるよと紹介してみたかったんです。
トランのウェマクを陥れ嘲笑するため女に化けて同棲というのは『クアウティトラン年代記』にありました。「126cm」にもう少し詳しく書いてますのでそちらをご参照ください。
「浅ましき男色者」呼ばわりは『フィレンツェ絵文書』第3・4書あたりですね。重い病気で苦しんでいる男がティトラカワン(テスカトリポカの別名、「我らは彼の奴隷」の意)を「おおティトラカワンよ、おお浅ましき男色者よ! すでに汝は我を相手に快楽を得た。疾く我を殺したまえ!」と非難したとか(ティトラカワンがこのことで怒らなければ病気を治してくれるが、そうでなければこのために病人は死ぬ)、戦争で捕虜を捕らえたが逃げられてしまった男がテスカトリポカに「汝男色者よ、おおティトラカワンよ! おおこのことが更にまた汝を堕落せしめた! 呪われてあれ、汝はただ我を弄ぶためだけに我に捕虜を与えたのだ!」と呪って悪罵したといったエピソードがあります。対テスカトリポカに限らず、男色者呼ばわりはアステカでは大変な侮辱であったようです。オリジナル設定の受け云々ですが、先に挙げた女に化けて同棲ということから来たイメージもあり、ナワトル語のcuiloneとは受けのことであろうとしている論文を見たことがあったからでもあり、言われてみれば「女々しい奴」「カマ野郎」みたいなニュアンスで使われてることもあるっぽいねと思ったからでもあり。でも襲い受け。襲われた方がただじゃすまない。
スカンクの話は『フィレンツェ絵文書』第5書を参照しました。スカンクの他にもヨワルテポストリとか大男とか死体の包みとかコヨーテとかいったものがテスカトリポカの化身として現れます。
太陽を奪う話は『絵によるメキシコ人の歴史』より。「ツィツィミメが天から降りてきて人々を喰らい、神々は自ら死に、テスカトリポカが太陽を奪い去り全ては滅ぶ」とされています。
それから、テスカトリポカが持っている手ですが、これは実は詳しいことは分かっていないのです(少なくとも私には)。図像としては、『フェイェルヴァリー=メイヤー絵文書』や『ボルジア絵文書』(こちらでは赤のテスカトリポカだけど)などに出てくるものです。アステカにハマって間もない頃に描いた絵では、アイリーン=ニコルソンの『マヤ・アステカの神話』の「戦士で毎日の神たるテスカトリポカが、人身御供の最も美味な部分と信じられていた掌を貪り食う」という記述に倣っていたんですが、エドゥアルト=ゼーラーによる『フェイェルヴァリー=メイヤー絵文書』の解説では「まるでこの神が演奏していた骨製のフルートのように、もぎ取られた人間の前腕の掌を彼の口に押し付けていた」とあったので、本当のところは何やってるんだろうと分からなくなりました。しかしながら、人間の腕が魔術に用いられたことがあったのは確かなようです。テスカトリポカが握っているものとは直接的には関係ないかもですが、『フィレンツェ絵文書』第6書によれば、泥棒が盗みに入った家の人間を気絶させるために出産の際に亡くなった女性の左前腕を取るので(他にも髪や指も戦場で敵の足を痺れさせる効果があるとされやはり狙われる)、夫は4晩の間妻の遺体が盗まれないよう守っていたとのこと。そんな訳で、私が描くテスカトリポカが持っている腕はマジックアイテム兼食料ということにしました。
……あ、そうだ。テスカトラネシュティアもオリジナル設定に組み込んどけばよかった。今になって思い出すとか……「テスカトリポカが持つ両面鏡は片面が煙る鏡テスカトリポカでもう一方は事物を明らかにする鏡テスカトラネシュティア」というネタを以前思いついていたのでした。テスカトリポカが両面鏡を持っているというのは『クアウティトラン年代記』、テスカトラネシュティアが出てくるのは『トルテカ=チチメカ史』です。直接関係はないけど混ぜてみました。テスカトラネシュティアについてはブログの過去記事「あのラ・フランスどうするんだよ。どうしてくれるんだよ。」「「Drunk for a penny, dead drunk for tuppence」を敢えて「1ペニーで酔っ払い、2ペンスで死ぬ」と訳すセンスが好きだと思いながらジンを飲む」に書いてあるので、そちらもご覧ください。
 

話は変わりますが、「日本誤訳・アステカ神話」はいったん下げました。訳・構成など見直し手直ししてから再公開したいと思います。
 

今回の『仮面ライダーウィザード』、大変私好みなお話でありました。「人間の心を持ったファントム(ただし人間の頃から連続快楽殺人犯)」とはエグい。前回「これは、実はいい奴……と見せかけて実はそうじゃなかったり?」とは思いましたが、ああいう方向から来るとは。人間の頃からもともと悪人だった怪人といえば『シンケンジャー』の人斬りを重ねた挙句生きながら外道に堕ちた十臓を思い出したけど、そういうのが宇都宮プロデューサーの趣味なんでしょうか。『ゴーカイジャー』のバスコもえげつない人間態あり怪人でしたよね、好きですが。
ソラは執着が強すぎてファントムにも人間のときの人格が残ったけれど、希望によって絶望を克服した訳ではないのでファントムが生まれることは止められなかった、みたいな感じ? 彼の行動にはまだまだ謎があるので今後も気になります。
 

話は変わりますが、『悪夢に夢を見るな』の「日本誤訳・アステカ神話」は近々いったん下げようと思います。色々見直したくなったので。
ツイッターでも書いたんですけど、『フィレンツェ絵文書』版と『太陽の伝説』版の第5の太陽創造譚を比較するためにまずは『太陽の伝説』の方から訳そう……としたけど、その前にケツァルコアトルが冥界に骨を取りに行く話とかトウモロコシを見つける話とかを訳しといた方がいいかな時系列的に、と思ってとりあえず骨の話を訳し、そうしたらこの話も『メキシコの歴史(Histoyre du Mechique)』版や『インディアス教会史』版を訳して比べてみたらいいんじゃないかとも思い、ついでに言うと以前公開した部分も手直ししたくなってきたり……で、コーナーの構成も含めて見直そうという次第です。
我ながら課題増やしすぎですが、何とかしたいです。

「コクッパ親衛隊」なんかもう全面改稿になりそう……しかしそれより辛いのは、ふと「正しいことが必ずしも受け入れられるとは限らない」と思ってしまったこと。
コクッパだけじゃなくてアステカなんかでもそうだけど(「有名以下略」とか)、徒労感が半端ないです。基本的には好きだから、楽しいからやっていることとはいえ、あまりに伝わらないと空しくなるというか……。「なるべく正確な情報を広める」という目的がある以上、自分ひとりで楽しむという訳にはいかないので。
いや、もちろん少しでも伝えられるように努力しないととは思ってますが、それはそれとしてやっぱり疲れるときは疲れるんですね。
 

……さて、描きかけの絵の続きをやるか。

昨日新しいPCを購入しました。まだまだ色々設定し直さないといけませんが、とりあえずPCからネットに繋げるようにはなりました。
新PCは去年の夏モデルでOSがWindows7ですが、展示品処分価格でそこからさらに値引きしてもらえたので、結構お得だったと思います。
10年ほどXPを使い続けていたので7に慣れるには時間がかかるかもしれませんが、なるべく早く覚えたいです。
 

ネットに繋いでないノートPCで「有名だからといって信頼できるとは限らないアステカ神話のあれこれ」第2弾をちまちま書き進めてました。近いうち公開できればと思います。

PCの調子は相変わらずです。まだ修理に出したりはしてないので正確なところは判りませんが、マザーボード辺りが悪いのではないかという気がしています。10年ぐらい使ってたし、そろそろ寿命かもしれません。
 
なにしろPCの具合が悪いのでいつになるやらですが、次の更新はアステカ絡みの何かの予定です(多分ブログ記事)。コクッパの方もネタは色々あるので、そちらもいずれやるつもりでおります。

昨日の午後から急にPCの具合が悪くなりました。なので、今後の更新がさらに滞る恐れがあります。
もっとも、今やっているようにブログは携帯でも書けるし(長い記事は無理ですが)、拍手コメントも携帯から確認できるので、何かありましたらこれらのツールをご利用ください。
 
ああもう、PCで作業できないならアナログでできること……何をしようかな。「有名以下略」? 「ウィツィロポチトリ誕生譚」? 「コクッパ親衛隊」? それとも絵の下書き……アステカの神様かコクッパ(原型)かコクッパ(擬人化)か……「これが見たい」というのがあれば是非お教えください。参考にさせていただきます。あなたが見たいネタが見られるチャンスですよ!

拍手・コメントありがとうございます! この記事にて返信いたします。
 
 
『にじのまんなか』トップ絵を更新いたしました。
いやその、娘が「ねぇママ、なんでルドウィッグの髪の毛はプリンセスビューティのとおんなじなの?」なんて言うもんだから、つい……。まぁ確かに青いたてがみという辺りは似てると言えるかもしれませんが。
それにしても、ルドウィッグに氷雪のイメージはないなぁ……氷関連で一番に思い出されるのは、やっぱりレミーでしょうか。他に氷のワールドを担当したことがあるのは、ウェンディ(ニューマリU)・モートン(ニューマリ2)・ラリー(Hotel Mario)でしたっけ。ルドはニューマリWii以降は雲の上が定位置ですね。最強のコクッパ・コクッパのリーダーというような扱いが定まってきたからなんでしょうが、それはそれでいいので、ステージの方にマリオ3の土管の国みたいなのがまた来てもいいんじゃないかなぁとも思います。
 
ところで、『悪夢に夢を見るな』の方のトップ絵ですが、こちらもなるべく早く更新したいです。線画まではできてるので……。
文章ネタも色々あるんですけど、調べてるうちにどんどん脇道にそれてしまって、中途半端な状態で止まっているものが増えてばかりです。目移りしてしまうんですよね、どれもこれも面白そうで。
文章ネタと言えば、「コクッパ親衛隊」の加筆・修正も進めたい……ああ、なんで約翰もラヨシュも私なんだろう。
 
 
<拍手返信>
(さらに…)

なんだかものすごく今更ですが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
拍手・コメントありがとうございました。
 
さて、「私がドーナツを買っている間にまさかそんな」で触れた『ドキュメント20min.』「中南米“ゆるキャラ”奮闘記」 はご覧になりましたか?
中南米をPRするべく奮闘する森下館長の様子が見られて興味深かったです。BLAMその他美術館では何度かお会いしたことがありますが、大使館とかゆるキャラサミットとかのようなミュージアム以外の場でもいろいろ活動しているということが、前から聞き知ってはいたけれどより具体的に分かりました。BLAMだけではなく中南米そのものに対する関心が高まるといいですね。って、かくいう私もアステカでいっぱいいっぱいでなかなか手を広げられずにいるんですが……。
踊るペッカリーも見られましたが、番組中ではちょっと短かったです。実際にはフルで演ってましたよね、しかも3回ぐらい……取材に関わった皆様、お疲れ様でした。私は脇で見ていただけなので気楽なものですが、楽しませていただきました。
『ドキュメント20min.』「中南米“ゆるキャラ”奮闘記」 再放送は1月12日(土)午後3時35分~3時55分ですよ! 見逃した方も安心!

 
話は変わりますが、『にじのまんなか』『悪夢に夢を見るな』それぞれのトップ絵を年賀仕様にしております。どちらも微妙に解り辛いネタかもですが……。
『にじ』のは『アドバンス4』(スーファミの『スーパーマリオコレクション』の方が先か)版『マリオ3』にてラリーが草原の国の王様を蛇(『マリオUSA』の敵キャラ・ガラゲーロ(英語名Cobrat))に変身させたということから。
『悪夢』のは『マリアベッキアーノ絵文書』に描かれていたプルケの女神アトラコアヤ=テスカコアック。アトラコアヤとは黒い水あるいは黒ずんだもの、テスカコアックは鏡の蛇といった意味の名です。400羽の兎ことプルケの神々と関係のある、マヤウェルの同系統ないし分身・化身的存在と考えられている女神です。巳年ということでケツァルコアトル……は他の人が描きそうだしなぁ、と思いなるべくかぶらないような神様を選んだつもりです。
 
そうそう、ケツァルコアトルと言えば、「翼ある蛇」という意味であるとされ、鱗に覆われた蛇に鳥の翼をつけた姿の絵をしばしば目にしますが、しかしよく考えるとそれらは現代のものばかりで、アステカの絵文書等では鱗のかわりに羽毛で覆われた蛇という姿で描かれたものが多いような気がします。そこで、2013年最初のアステカネタブログ記事は「ケツァルコアトルは「翼ある蛇」か?」というネタで参ります。
 
『The Oxford Encyclopedia of Mwsoamerican Cultures』の「Featherd Serpent」の項によれば、羽毛ある蛇Feathered Serpentとは鳥の羽毛を蛇そして時として鰐やネコ科動物の体と組み合わせたものであり、ケツァルコアトルQuetzalcoatlとはケツァル鳥の羽根quetzalliと蛇coatlから成る名前です。
どうも重要なのは羽毛であって翼という要素はあまり考慮しなくていいような感じですが、なぜ現代においては「翼ある蛇」というイメージの方が一般的なんでしょうか……そっちの方が格好よさそうだから?
確かに、私としても「翼ある蛇」の方が絵にしやすい気がします。構図に変化が付けやすいし、鱗と羽毛の異なった質感の組み合わせも面白いし、何より翼というものへの憧れがあるし。
そんな訳で、「羽毛ある蛇」→「羽ある蛇」→「翼ある蛇」と言葉がずらされていったんだと思います。そして、「翼ある蛇」の絵を見た人々にそのイメージが刷り込まれ、彼らによって「翼ある蛇」が再生産されさらに広まり定着していったのでしょう。ゲーム『女神転生』シリーズの影響もいくらかあるかも知れません。私は未プレイなので詳しいことは分かりませんが、ケツァルコアトルの画像を検索していると件のゲームのケツアルカトル(なんでこういう表記なんだろう)の画像もちょくちょく出てくるので。
 
ところで、先に「ケツァルコアトルQuetzalcoatlとはケツァル鳥の羽根quetzalliと蛇coatlから成る名前」と書きましたが、このquetzalとかquetzalliがまた混乱の元というかややこしいものなんですよね。っていうか、学名Pharomachrus mocinno・和名カザリキヌバネドリのことをケツァールquetzalと呼ぶから紛らわしいんですよ。ナワトル語での呼び名に倣ってケツァルトトトルquetzaltototlにしておけばよかったのに。
あ、ケツァルトトトルとはケツァル鳥の羽根quetzalliと鳥tototlから成る名前です……って、いやいやこの説明はなんかおかしい! 日本語にはquetzalliを一言で表せる単語がないせいでこんなことに!
ケツァリとは辞書では「カザリキヌバネドリの尾羽(正確には上尾筒の羽根)」「緑色で長くて貴重な羽根」といった説明がなされます。非ナワトル語話者(というか、「ケツァリ」に1対1で対応するような単語を持たない言語の使い手)は自分たちの言語では説明的に訳さざるを得ないのでこんな書き方になるんですが、多分、ケツァルコアトルだのケツァルトトトルだのの前にまずケツァリという言葉があったんですよ。そして、ケツァリが生えている蛇がケツァルコアトルでケツァリが生えている鳥がケツァルトトトルなんでしょう。ナワトル語を話す人々が住んでいた辺りにはケツァル鳥は生息しておらず、羽毛のみがまず貴重な交易品としてもたらされたのだと思います(『フィレンツェ絵文書・第9書』にテノチティトランの交易商人ポチテカがマヤ系の人々が暮らすツィナカンタン(シナカンタン、現メキシコ・チアパス州)を現地人に変装して訪れケツァリを手に入れたことが書かれている)。その貴重な羽毛はナワトル語で「立つ」という意味のquetzに由来するケツァリという語で呼ばれるようになり、後にケツァリの持ち主である鳥が彼らに知られたとき、その鳥はケツァルトトトルと名付けられたのでしょう。また、その貴重な羽毛は天と地の生物の特徴を併せ持つ創造と豊穣の神を表すのに相応しいものとされ、ケツァリと蛇が融合したケツァルコアトルが生まれたのではないでしょうか。
少々話題がそれるかもですがそういえば、ケツァルコアトルに結び付けられる羽毛はケツァリだけというわけではないかも……『フィレンツェ絵文書・第1書』『プリメーロス=メモリアーレス』に書かれた人間の姿をしたケツァルコアトルの装束の解説では、背中にコンゴウインコの羽根飾りを付けていたというんですよね。そしてテスカトリポカの背中にはケツァリを入れた壺が負われていたなど、ケツァルコアトル以外の神々にもケツァリは用いられています。
 
なんだか取り留めがなくなってきたので今回はこの辺で。
まぁ今年も当ブログはこんな感じですよきっと。よろしければ今後とも御贔屓に。

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