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岡山市オリエント美術館の「吉村作治の新発見! エジプト展 国立カイロ博物館所蔵品と」に行ってきました。
天気が悪いせいか、それほど混んではいませんでした。 年配の人や親子連れが多かった気がします。そういえばお土産コーナーで売られていたツタンカーメンの棺(ミイラ入り)には、お孫さんへのお土産人気No.1なんてPOPがつけられていたような。
展示内容ですが、早稲田隊が発掘した箱型棺や人型棺をメインにすえた関係か、古代エジプトの死生観というテーマでまとめてありました。それはいいんですが、展示品が少なめで食い足りなく感じました。宣伝の割にはこじんまりした印象ですね。早稲田隊が発掘したものでめぼしいものはあらかた前回の展示会で出してしまったからでしょうか? テーマ自体は解りやすくてよかったです。展示の地味さについてですが、華やかな装飾のカルトナージュ棺の1つか2つもカイロ博物館から借りてくれば印象も変わったかとは思いますが、チャイにせよウイアイにせよそれほど装飾は細かくないので、見劣りすると感じる人が出てはいけないという配慮もあったのかなとも思ったり。 セベクハトの人型棺が持ってこられればまた違ったでしょうが、長距離輸送に耐えられなさそうな状態だったとのことで残念です(ところで、セベクハトの人型棺などに見られる、ヌビア人風の巻き毛の表現が東に伝わって仏像の螺髪になった…というのは少々こじつけが過ぎるんじゃないかと。ガンダーラ仏を見た印象では、ギリシア人のウェーブヘアがだんだん様式化していったものが螺髪なんじゃないかという感じなんですが。素人考えですけどね)。
地味地味言ってしまいましたが、別に駄目だとかいう訳ではないです。中王国時代の夫婦の木棺の、鮮やかで緻密な扉とウジャトの目の絵が特に印象に残っています。それをモチーフにしたハンドタオルをお土産に買ってしまうほどに。
それにしても、ダハシュール北遺跡の墓の密集具合には驚きました。今回の展示のメインであるチャイやウイアイやセベクハト・セネトイトエス夫婦の墓や、前回のセヌウの墓などはこんなに近かったのかと。これじゃなるほど昔の墓を再利用することもあるだろうなと、遺跡の再現ジオラマを見ながら思いました。葬祭神官の肩書きを持つセベクハトは、隣の墓に埋葬されたセヌウの葬儀も執り行っていたかもしれないという話もあって面白いです。
展覧会そのものではありませんが、オリエント美術館所蔵の古代エジプト物の中から今回の企画にあったものを選んで展示しているコーナーもありました。死者の内臓を守るホルスの息子たちの像とか、職人が名前を間違って「ソラク」と書いてしまったソカル-オシリス神像とか。

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