Tasteless Blog

舌切り雀

6月 22nd, 2012

「めっちゃ頬肉はみ出してるんですけど」の補足というか、トナティウの配偶神の話。
ヨワルテクトリがトナティウの配偶神じゃないとしたら、じゃあトナティウに配偶神っていないの?という疑問があるかと思いますが、多分いると思います。
先に挙げた記事で触れたようにトラルテクトリと何らかの関係がありそうなんですが、こんな話もあります。
『太陽の伝説』によれば、「イスタクチャルチウトリクエは400人のミシュコア(ミシュコアトルの複数形)を生み、さらにもう5人のミシュコアを生み出した(5人の内訳…長男クアウトリイコアウ・次男ミシュコアトル(単にミシュコアトルと言えば彼を指す)・長女クイトラチシワトル・三男トロテペ・四男アパンテクトリ)。彼らに乳を与えたのはメシトリ(トラルテクトリ)であった。トナティウは400人のミシュコアに投げ矢と盾を与え、「これで私に飲み物と食べ物を与えよ。そしてお前たちの母はトラルテクトリだ」と言ったが、400人は遊んでばかりだった。そこでトナティウは後に生まれた5人を呼び、トゲの矢と聖なる盾を与えて言った「我が子らよ。400人のミシュコアを、父母を呼ばわるに値しない者どもを打ち砕け」。そこで5人は400人を打ち負かし、太陽に食べ物と飲み物を捧げた」といった話がありました。イスタクチャルチウトリクエってチャルチウトリクエとどう違うのかとか、トナティウとイスタクチャルチウトリクエ・トラルテクトリの3神の関係とかが気になりますが、ともかく多分400と5人のミシュコアの父はトナティウ・生みの母はイスタクチャルチウトリクエ・育ての母はトラルテクトリということなんでしょう。
それにしても、ヨワルテクトリにせよトナティウの配偶神にせよ、ド素人がちょっと調べただけでも色々情報が出てくるのに、デイヴィド=ミッチェル=ジョーンズがそれらをガン無視して、ヨワルテクトリがトナティウの配偶神だとしたり、センツォンミミスコアは北の星座で南の星座のセンツォンウィツナワックと共にウィツィロポチトリの兄弟姉妹で母はコアトリクエだとしたり……するに至った動機はなんだったのか、一体どんな資料があったのか、知りたいです。『ヴィジュアル版世界の神話百科 アメリカ編』には参考文献リストがないから難度高いんですけど。
……あ、センツォンミミシュコアを北の星座としたのは多分ゼーラーが最初だと思いますが、でもその解釈ってこじつけなんじゃないかという気がするんですよ。「ウィツィロポチトリ誕生神話は月と星に対する太陽の勝利を表しているのだろう→センツォンウィツナワとは400人の南部人という意味なので、南に対応する北の星々もいるだろう→ミシュコアトルは北方から来た民チチメカの神で星とも関係があるから、400人のミシュコアがそれだろう」みたいな感じで。でも、ゼーラーもセンツォンミミシュコアの母はコアトリクエだとはしてないと思います。ゼーラーの書いたものはまだ少ししか読めてませんが、『フェイェルヴァリー=メイヤー絵文書』の解説でセンツォンミミシュコアとセンツォンウィツナワに言及した箇所では「後者は特に完全武装して生まれたウィツィロポチトリによって打ち負かされた敵対的な兄たちである」とあるので、センツォンミミシュコアもまとめてウィツィロポチトリの兄と考えてはいなかったんじゃないかと。
でも、度々指摘されてることですが、コヨルシャウキが月を表しているという説には実は明確な根拠があるわけではないんですよね(月の象徴を身に付けて描かれてはいない、とか)。それならセンツォンウィツナワが星を表すというのもどうかってことになるし、まして別の話の登場人物であるセンツォンミミシュコアに至ってはいよいよ怪しいな、と。だから、現在でもほぼ定説となっているゼーラーの解釈はどうもこじつけだったんじゃないかという気がしてならず……。あるいはウィツィロポチトリ誕生譚が実際に太陽と月・星との闘争を表していたとしてもそれは後から生じたもので、本来はコヨルシャウキ・ウィツナワの無残な死は反ウィツィロポチトリ勢力の末路を説いたものであったと考えられます。ちなみに、ドゥランの『ヌエバ=エスパーニャ誌』などから伺える初期の伝説ではコヨルシャウキとウィツナワはウィツィロポチトリの兄姉ではなく人間で、しかもウィツナワは400人ではなく1人でした。
っていうか、メシカ人の旅の途中での反対派とのトラブルについての話に400と5人のミシュコアのエピソードなどを参考にしたアレンジが加わって、『フィレンツェ絵文書』などに見られるようなウィツィロポチトリ誕生譚が形成されていったんじゃないでしょうか?
 

ああなんだか思ったより長くなってしまいました。っていうか話題がどんどんずれていってしまいました。
『バチカンA絵文書』バージョンのトピルツィン=ケツァルコアトルについても語りたかったけど、それはまたの機会に!

大量の銀杏

6月 18th, 2012

『悪夢に夢を見るな』トップ絵を更新しました。
ビックリマン風ショチケツァルですが、今回描いたものは習作というか叩き台というかで、今後さらに改良していければと思います。他の神々も描いてみたいですね。
ちなみに、なんでこんなものを描いたのかというと、以前私が描いたアステカ神の絵を見た母が「ビックリマンみたい」と言ったので、これはやるしかないと思ったからです。
ビックリマンシリーズでは世界観やストーリーなどは2000の方が私には合っていますが、絵柄に関してはTEAM ESAKA風よりグリーンハウス風の方が描きやすかった気がします。やっぱり子供の頃にいろいろ影響受けたからでしょうか。もちろん2000の絵も好きだし、2000には合ってると思います。
 
更新履歴に載せるほどではありませんが、「ショロトルが泣いたのは、」のスペンスによるショロトルが両目のない姿で描かれることに対する説明についての補足を少し加筆しました。
 
昨日は日生に行ってカキオコとか食べてBLAMも観てきましたが、その辺のことはまた後ほど。

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