Tasteless Blog

狐の嫁入り

4月 24th, 2011

気分転換にブログのデザインをちょっと変えてみました。ちょっとだけど。

TBS系の『THE 世界遺産』でテキーラの産地を取り上げてましたね。いいなあ私もいつか現地で味わいたいなあなどと思いつつソッパ=デ=アロスのようなものとかワカモーレのようなものとかを作っておりました。晩酌はもちろんテキーラですよ。

話は変わりますが、カール=タウベの『アステカ・マヤの神話』に「コヨルシャウキについては、宇宙において何を表象しているのか、正確なところはわかっていない。ゼーラーの説では月だということになっているが、明らかに月の象徴と思われるものを身につけているわけではないし、カルメン・アギレラの説のように同じ夜空の天体、天の川を表わしている可能性もある」とありましたけど、月といえばヨワルティシトルが月の女神だというのは何に基づいて言われていることなんでしょうか? あいにく私の手元にはあまり資料がないもので、私が参照できるヨワルティシトルに関する征服直後の記述は『フィレンツェ絵文書・第6書』にしかないんですが、彼女の名が呼ばれているのはいずれもお産に関する文章の中で、月に関する話は出てきてないっぽいです。ヨワルティシトルと並んで名前が出てきているヨワルテクトリは『フィレンツェ絵文書・第7書』によればふたご座のカストルらしいですが(ポルックスはヤカウィツトリ? 『第8書』にはヤカウィツトリは夜の神だということは書かれてました)。他の資料も当たりたいところだけど何を見ればよいやら……あ、ルイス=スペンスはメツトリ(月)について説明する文章の中でヨワルティシトルをメツトリの別名とし「夜の貴婦人(The Lady of Night)」と訳してますが、これは誤訳だと思います。本当にヨワルティシトルがメツトリの別名なのかどうかはさておき、誤訳とはどういうことかというと、ナワトル語の「ticitl」とは「医師・助産婦」といった意味だから「貴婦人」と訳すのは適切でないと思ったのです。『フィレンツェ絵文書』のヨワルティシトルが登場する文章は出産についての話だしその中では「ticitl」という単語がまさに「助産婦」の意味で用いられているし。

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