Tasteless Blog

「紅葉苺」で触れた「動かせない用事」のため、しばらくネットにつなげませんでした。
え? 「ネット落ちとかいちいち宣言しなくたって、更新滞ってるのが当たり前になってるだろここ」? ……その通りですすみません。
 
 
「日本じゃ皆既日食見れねぇよ!」という訳で、オーストラリアに行ってきました。
もっとも、今回の旅行はもっぱら旦那(天文マニア)の意向によるものでした。私も日食とか天体関係にそこそこ興味はありますが、さして詳しくはないもので。星座→星座神話→神話に行っちゃった人だからなぁ……。
 
2009年7月のアレで書いたように、最初はケアンズで見ようと思ってました。ケアンズなら一度は行ったことがあるし、今度は個人旅行でも……と軽く考えていたんです。しかし、日食という特別なイベントのため航空券や宿の確保が難しそうだったり、ケアンズでは観測場所があまりなさそうだったり気象条件が難ありっぽかったりなので、他の場所で観測するツアーを探して参加することにしました。
そうしていくつかのツアーを検討した結果、ケアンズ西方の山の向こうにあるメアリーファームズという場所で観測を行うツアーを選びました。

……ええ、わざわざオーストラリアに行ってまでキャンプなんて、普通はあまりしないと思います……。
でも、周りに民家とかないから夜空が綺麗なんですよ。しかも日本じゃ見られない南半球の空。旦那の曰く、ここに来た目的の半分はこの星空のためというくらいです。っていうかすでに星空観測のために再訪を考えてるっぽい……。でも確かに、星の光を浴びていると感じられるあの夜空はとてもゴージャスです。南十字星とか大小マゼラン雲とかエータ=カリーナ星雲とか色々見られて楽しかったです。空の北側でも、初めてアンドロメダ銀河を肉眼で見たし。すぐ近所に24時間営業のスーパーやらコンビニやらがある我が家の庭先ではこうは行きません。
 
朝日が昇る頃にはすでに日食は始まっているので、観測準備は薄明の前から進められました。南極星なるものはないので、極軸を合わせるのは大変だったそうです。あ、私は定点カメラのシャッター押しと荷物運び担当です。
それにしても、人工灯火のほとんどない道の心細いこと。大した距離ではないのに妙に遠く感じられるし、何度も方向を間違える。そりゃお化けも出るわ……などと思いつつテントと観測場所とを往復しているうち、次第に空は明るさを増していきました。そうなってくると、テントは観測場所からそう遠くないし別に迷うような場所にあるわけでもないのでした。

朝焼けの光に期待を、その中に溶けていく南十字星に名残惜しさを、そして消えそうもない雲の群に不安を抱きながら日の出を待ち……「もったいぶるな」? まあそのとにかく、日の出からしばらく後に、欠けた太陽がようやく雲の切れ間から顔を出しました。
「ケアンズはあの雲の塊の下じゃねぇ?」とか言っているここメアリーファームズでは、太陽は出たり入ったりを繰り返していました。とにかく撮れそうなときに撮るという感じでしたが、せめて皆既の時には雲は少しは薄れてくれるだろうかと心配でなりませんでした。
しかし太陽そのものは見えなくとも食は進んでいるわけで、やがて光と熱がかなり弱まってきていることを感じるようになりました。金環日食の時もそうでしたが、この肌寒さと夕暮れとはまた違った暗さで色合いを失い青黒くなっていく空気は、奇妙な感触で期待を煽るものです。
 
そしてちょうど第2接触、月の影が太陽を完全に隠す瞬間のその少し前に、雲が途切れたのです。

「ダイヤモンドリング! 見られた!」……単純極まりないですが、やっぱりそういう反応しかできませんでした。

皆既中の空は予想していたほどには暗くありませんでしたが(写真じゃ分かりにくいですが)、それでも淡い金色のコロナをまとった黒い太陽が実際に空にあるのを見るのは、なんとも不思議な感じがしました。

しかしながら、見とれる暇もなく再び雲が太陽を覆い隠し、結局皆既が終わっても晴れなかったのでした。
それにしても、2009年7月の部分日食(倉敷)とい2012年の金環日食(静岡)といい皆既日食(メアリーファームズ)といい、なぜ我々が見に行く日食は必ず雲に隠されるのか! 雨に降られるとか全天分厚い雲に覆われて太陽が全然見られないとかいうことにはなってないけど……。日食マニアの人たちはよく日食が見られたかどうかを○勝×敗と言いますが、我々の戦績はどうなんでしょう。0勝0敗3引き分け?
なお、太陽が雲にたびたび隠されたため、定点カメラでの撮影は上手くいきませんでした。残念です。

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